トクヤマ、特殊品事業で今季670億円目指す、多結晶シリコン、電子工業薬品など増販、新規3ナノメートル対応半導体エッチング材料にも進出

摘要

トクヤマは、2020年3月期の特殊品事業分野の売上げを前期比12％増の670億円、営業利益110億円同10％増と策定した。米中貿易摩擦の影響などもあるものの、多結晶シリコンや電子工業薬品の増販で達成する。このため、設備能力の増強や増販に取り組む。一方、先端分野の強化を狙いに、新規に3ナノメートル対応半導体エッチング材料への進出を目指した開発に着手するなど、事業の幅を広げることにしている。同社は、「特殊品は、上期は米中貿易摩擦問題などがあり、厳しいが、新規成長分野の強化を図るため、窒化アルミ粉末増産、TMAH増強、今年9月完成を目指して中国の徳山化工の半導体薬液出荷設備建設などを進めており、下期型で巻き返す計画」としている。