GSアライアンス、グラファイト状窒化炭素を合成し商業化、可視光応答型光触媒や人工光合成にも応用可能

摘要

GSアライアンスは、可視光応答型光触媒や人工光合成にも応用できるグラファイト状窒化炭素（g-C3N4）を合成し、製造販売を始めた。グラファイト状窒化炭素の商業化は世界初としている。太陽光で水を分解して水素と酸素を生成する光触媒反応の研究は昔から進められており、化石エネルギー使用の削減が要求されているなかで、さらに注目度が増している。しかし、従来のアナターゼ型酸化チタン（TiO2）などの光触媒では、太陽光のうち3～4％の割合しかない紫外光しか利用できないため、氷から水素への太陽光エネルギー変換効率が低いという問題があった。