NEDO＝パナソニック＝阪大＝北大、大電流で連続安定動作する絶縁ゲート型GaNパワートランジスターを開発、各種電力変換回路の高効率動作と小型化を実現へ

摘要

NEDOが管理法人を務める内閣府プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム（SIP）／次世代パワーエレクトロニクス」で、パナソニックは、従来のGaNパワートランジスター技術では困難であった連続安定動作を20Aの大電流で可能とする絶縁ゲート型GaNパワートランジスターを開発した。この技術では、ALON（酸窒化アルミニウム）をゲート絶縁膜に採用することにより、膜中の電子トラップを大幅に低減した（従来構造ではA1203（酸化アルミニウム）を用いている。このトランジスターにより、サーバや基地局用電源などの電力機器の各種電力変換回路の高効率動作と小型化を実現できる。なお、この成果はパナソニック（株）と大阪大学、北海道大学との共同研究によって得られたもの。