Siウ工ハ一出荷急増に構造改革の成果を生かす

摘要

コマツ電子金属の株価は，ここへ来て上昇傾向にある。 年初から5月中旬までの動きでは，最安値305円に対し高値は776円を付け，5月下旬は730円前後で動いている。これはシリコンウエハー事業に対する株式市場の評価とみることもできる。同社は3年にわたって構造改革に取り組み，その仕上げの時期に差し掛かっているが，シリコンウエハーの出荷も好転し，生産は多忙を極めている。 そうした現状や今後の展望について伺ってみた。 （文責編集部）-構造改革に着手して3年目を迎えましたが，その経過や成果についてお聞かせください。 構造改革着手第1年目の2000年度は，半導体市場が好調で当社の売上高は単独で737億円（前年度比17％増），連結では785億円（同23％増）となり，経常利益も単独で88億円，連結では34億円を計上できた。 ところが2年目の2001年度は，単独の売上高487億円（前年度比34％減），連結では523億円（同33％減）と落ち込み，収益面は経常利益で単独では9，400万円を計上できたものの，連結では台湾工場の立ち上げもあって51億円のマイナスとなった。折からのIT不況で致し方ない面があるものの，残念であった。