南海卜ラフ地震等への災害廃棄物処理対策技術大規模災害時の災害外力や地域特性に応じた災害廃棄物管理システムに関する研究の概要

摘要

2019年3月11日で9年目を向かえた東北地方太平洋沖地震（以下、東日本大震災）では、約三千万トンという大量の災害廃棄物等が発生し、復旧·復興の妨げとなった。今後発生が危惧されている、南海トラフ巨大地震·首都圏直下地震·北海道根室沖巨大地震などの大規模災害においては、さらに大量の災害廃棄物が発生することが予想される。これに加えて、東日本大震災以降、頻繁に発生している豪雨災害（平成27年9月関東·東北豪雨、平成29年7月九州北部豪雨、平成30年7月西日本豪雨等）や地震災害（平成28年熊本地震、平成30年北海道胆振東部地震）といった災害においても、災害廃棄物の迅速かつ効率的な処理·利用が、早期復旧·復興の重要な鍵となる。