農薬の適正な使用と安全な農産物の生産①: ポジティブリスト制と農薬の使用基準

摘要

今年3月以降、中国製品から有害物質が検出されたというニュースが頻発しています。 昨年5月29日から施行されたいわゆる「ポジティブリスト制」は、平成14年に中国から輸入された野菜から当時の日本では残留基準が設定されていない農薬が検出されたことに端を発したといわれます。 それはともかく、『ポジティブリスト制』が施行されてから1年以上が経過しました。 そこで、これまでの経過を振り返り、安全な農産物生産のための農薬の適正使用について9～11月号の3回に渡り、考えてみたいと思います。