知って持する新技術④ 近赤外式生薬格付け装置の，やぶきた‘以外の品種への適用性

摘要

はじめに-チャ生業の品質や特性を表す手法については多くの研究があります。 静岡県茶業試験場においては昭和六十二年より近赤外法を括用した生業の品質評価の手法について検討を始め、実用化のための研究を進めてきました。 現在、機器メーカー三社がこの方法を活用したチャ生業の品質評価装置を開発し、格付け装置などの名称で一〇〇以上のシステムが稼働しています。 一方、流通場面では茶の品質の画一化が指摘され、，やぶきた‘以外の特徴ある品種の導入が奨励されています。 しかし、格付け装置の品種への適用性、年度間の安定性などに関する情報は少なく、多くの品種を格付けする際、装置の適用性が問題となります。 そこで，やぶきた‘を対象に開発された生業格付け装置の，やぶきた.以外の品種に対する適用性や装置の精度について検討したので、その結果を紹介します。