ポジティブリスト制度の導入に向けて②: お茶におけるポジティブリスト制度

摘要

前号でも書きましたが、ポジティブリスト制の基本的な考え方をもう一度確認しましょう。 食品に農薬が残留してはいけないという大前提があり、しかしそれでは厳しすぎて現実的ではないので、科学的に決められた残留農薬基準値以下ならばOKとし、基準値を決めていない場合は〇.〇一ppmという基準値（一律基準値）を使うというのが主だったことですね。 そのことが食品を作る人や流通させる人にどのような影響を与えるのか、あるいはどういうことを考えながら仕事をすればいいのか、この特集で考えていきたいと思います。 具体的な事例で説明した方がわかりやすいと思いますので、お茶を例にして話を進めていきます。