感性を育てるアンテナ！「五感ミュー一ケーシヨン」

摘要

近年、誰でもが保持していると思われるスマ—トフオンなどで、我々の知識レベルに応じて食の科学的ェビデンスを検索できる公的情報システムを利用できれば、消費者は食に関する心配や不安を解消する情報を入手して安心することができよう。しかし、多様な情報が乱舞し、日常それらに晒されながら刺激されている消費者にとつて、不安までを完全に払拭することは困難である。つまり、検索して得られる情報を受け入れている消費者側にも、健全な情報を取捨選択して公正に評価する能力が求められる。このようなヒトの評価能力を我々自身で育てるためには、知識だけではなく体験学習による直感や感性を育てる必要があり、「五感コミュニケ—シヨン」機能による健全な食嗜好ゃ感性の形成が肝要である。しかし、食に携わる我々は、日常的にこれらの専門用語を駆使しているが、これらの機能や役割は研究者レベルでもおぼろげに理解されているに過ぎないと推察される。すなわち、「五感コミュニケ—シヨン」、「食嗜好」、「感性」の正確な定義や機能およびこれらの相互開連や連環について理解しておく必要がある。