メタデータ管理で拡がるデータ統合ソリューション

摘要

激化する企業間競争を勝ち抜くためには，迅速かつ的確な経営判断が必要であり，社内の各部門に分散したデータを連携させた全社横通しの分析が必要となる。 そのためには，各部門で個別最適に構築してきたシステムのデータを統合し一元管理して全体最適化を図る必要がある。企業内全体のシステムについて考えると，汎用機やリレーショナルデータベース，ERP (Enterprise Resource Planning)パッケージ，Webサービスと多種多様なものが存在する。 各部門ではそれらのデータソースを統合し（システム内統合），個別のシステムが構成されている。 全体最適化を図るためにはこれらを更に全体で統合（システム間のデータ統合）することが求められる。 しかしながら，大規模システムのデータ統合においては数万項目にも及ぶデータ項目について，各データ項目の分類，データ項目間の関係把握などの極めて繁雑な作業が必要となる。 三菱電機インフォメーションテクノロジー㈱が提供するデータ統合ソリューションは，“メタデータ”と呼ばれる“データに関するデータ”をシステム全体にわたって一元管理する。 さらにメタデータの関連性や類似関係を解析し，データベース構造とともにそれらの関連性，類似関係をそれぞれに適したレイアウトで分かりやすく表現することでユーザーの思考を支援し，繁雑な作業を軽減して効率的なデータ統合を実現するものである。