大型映像表示装置“オーロラビジョン”の最新技術と新市場への適用

摘要

三菱電機の大型映像表示装置“オーロラビジョン”は，スポーツ施設やビル壁面広場など，人通りの多い場所に設置され臨場感，観客の一体感を高めるための必須設備として広く浸透し，集客力向上に寄与している。臨場感を高めるため，更なる大型化や高解像度化が進むとともに，4K 映像や8K映像の時代の到来に合わせて，高階調化や高色城色変換，コントラスト補正などの技術が発展している。さらに屋外の明るい環境で高画質を得るために，画面の高コントラスト化も進hでいる。こうした技術動向と並行して，ライブ環境での迫力や観客との一体感を高めるための演出が追求され，表示の多画面化や連動化による来場者への表示サービス向上が進hでいる。一方，こうした既存の大型映像市場で求められてきた高性能表示技術や高信頼性技術は，過酷な使用環境でも低故障率が求められる社会インフラシステム分野にも適用されている。省エネルギー化への要求とともに，長寿命化，小型·軽量化が進展し，各種施設や公共施設の利用者に安全で快適な情報サービスを提供するための媒体として活用されている。