2次精錬装置RHにおける還流現象の数値解析（鉄鋼精錬プロセスにおける混相現象）

摘要

製鉄工程は、原料（鉄鉱石と石炭）から溶銑を製造する製銑プロセス、溶銑から不純物を取り除き成分調整後鋳造を行う製鋼プロセス、最終製品形状への加工プロセス、の大きく3段階から構成され、製銑プロセスは、反応器（高炉）内において、固相（原料）、液相（溶銑）、気相（吹込み空気、生成ガス）の、製鋼プロセスは、固相（粉体、合金塊）、液相（溶鋼、冷却水）、気相（吹込みガス、超音速ジェット）の混相流を伴うプロセスであり、加工プロセスにおいても表面処理等での移動固体に対する気液流動等、多くの工程で混相流現象の制御技術が必要となっている。本稿では、この中で、製鋼2次精錬プロセスのRH法に関する基礎検討結果について以下に示す。