価値を知れば価格に納得—和牛業界で学hだ固有の価値一

摘要

10年ほど前に、和牛業界の人々と交流する機会に恵まれた。そもそもは、旧来の知人が北浦和 で料理屋を始めることになり、会席の最後にステ ーキを出そうということになつたのがきつかけで ある。和食は、食べている時にはヾ美味しい、、と 感じるが、一歩、店を出ると印象が薄ぐなつてし まうものである。また、男性にとっては、少々、 物足りないかもしれない。最後にステーキでガッ ッリ締めると、満足感が高くなろうというもので ある。その料理屋とは、埼玉県立美術館の裏手にある 「二木屋」であった。ニ木屋主人の小林玖仁男氏 は、「鹿児島牛がいいのではないか」と推薦され、 鹿児島ののざき牛、、にたどり着き、肥育家'野 崎喜久雄氏の和牛を使うことになつたのであつ た。開店準備に関わっていた私は、それから野崎 氏と交流することになる。そして、野崎氏が参加 している米沢の和牛シンポジゥムにも参加するこ とになった。