最近の韓国施設園芸事情

摘要

最近発見された古一文書から、韓国の温室栽培は1450年代に始まったと推定されているが（図ー1）、1980年代に韓国標準型の温室が開発され、実質的には1990年代に入ってから施設園芸は技術的にも面積的にも飛躍的に発展したと言える。 施設園芸は、輸出産業としても急成長し、その量要性も増大してきた。 2000年には園芸生産額は農業生産額の中で約40％を占め、特に、野菜は21，6％（施設野菜／全野菜＝43％）、花きは1.5％、果樹は9.4％を占めた。 また、園芸作物は農家粗収入の40％、農産物輸出額の23％を占有するほどで、園芸分野は大きな比重を持った。 最近、その比重はやや低下しているものの施設園芸の役割は重要である。 最近、施設園芸の生存のために、施設改善と環境調節による生産費用の削減、栽培技術の導入による品質と生産性向上などが強く求められている。