植物の理想状態とは

摘要

日東紡環境、ヘルス事業部門 —グリーン事業部ロックウール（RW)栽培は、トマト栽培 において、今や誰もが知る栽培方法となつ た。数十年経っても、施設園芸においてトマ トのロックウール栽培は主要な栽培方法として広く普及している。ロックウールは、玄武 岩ゃスラグなどを主成分とした人工の無機繊 維である。工業製品であるため、仕様が一定 の均一性の高い培地となる。一言でロック ウール培地といっても、多種多様なものが存 在しており、栽培者は自分の栽培状況に合つ た製品を選択することが可能である。また、 ロックウールの性能は、数十年前と比べると 格段に進化している。しかしながら、ロック ウール栽培が日本に導入されてから30年以 上経つにもかかわらず、栽培手法そのものは 導入当時のまま変わらずに実施されている場 合も見られる。施設園芸の盛hなオランダで はトマト栽培の主流はロックウール栽培であ り、製品の性能向上に応じて管理手法も改定 しているのが実情である。そこで、ロック ウールの製造、販売を行っているグロダンの 技術情報をもとに、最新のロックウール栽培 の栽培管理方法について解説していきたい。 また、これまで日東紡ではロックウール栽 培を実施している生産者に対して直接的に技 術サポートを実施しており、収量UPを実現 した生産者を目の当たりしてきた。収量UP のポイントを解説し、ロックウールを使用し ている生産者にとって少しでも有益な情報が 発信できたら幸いである。