放牧から始まった循環型肉牛経営 ～京都府京丹後市　農事組合法人日本海牧場～

摘要

昨今、飼料高騰の対応策としてその必要性が叫ばれているものといえばエコフィード、飼料米、放牧である。 役牛が田畑を耕し、畔草や残浮を食べて、糞を日賦に還元する、それが古来からの「循環」であった。 エコフィードにしろ放牧にしろ、飼料自給率の向上とはこの「循環」を再生することによって成されるものだと思われる。 ここでは「循環」にこだわりを持ち、全くの異業種から放牧型の肉牛経営に乗り出した「農事組合法人日本海牧場」（京都府京丹後市網野町）の事例を紹介する。