10月以降20社が資金調達に成功 総額530億円を超える可能性

摘要

2012年10月から2013年8月初旬の間に20社がェクイティファイナンスに成功した。ジーェヌアイの70億円超を筆頭に各案件は大型化。総額530億円を超える可能性がある。調達した資金でいかに企業価値を向上させるかが問われることになる。株価上昇を背景に、上場バイオベンチャーのェクイテ ィファイナンス（新株発行を伴う資金調達）が活況を呈している。まずは下のグラフを見ていただきたい。2012 年1月以降の日経平均株価は9000円前後で推移していた が、政権交代の可能性が高まつた11月から上昇を始めた。 2012年12月に発足した第2次安倍内閣がデフレ、円高 脱却に取り組む方針を打ち出し、為替が円安に反応する と、株価は2013年5月まで上げ一色となった。2012年1 月4日と比較して、2013年5月には1.8倍まで上昇した。 そして、上場バイオベンチャーの株価上昇率は、日経 平均株価のそれをはるかに凌駕した。バイォベンチャー 株の上昇のきっかけは、2012年10月8日の京都大学-山中伸弥教授のノーベル賞受賞である。これに株式市場 全体の復調が後押しになり、多くのバイォベンチャーの 株価が一気に高騰した。本誌が独自に算出している日経 BPィォINDEX (算出対象は33社）の値は2012年1 月4日を100とすると、ピーク時の2013年5月8日には 727にまで達した。