わが国における豚産肉能力直接検定成績の推移

摘要

本誌47巻3号で後代検定について述べたが， この資料では直接検定について述べる。 昭和48年（1973)から全国統一した方法によつ て実施された直接検定の成績を集計した。 検定実施県と検定施設，豚房数は，豚産肉能力 検定（直接検定）成績（第I報）昭和50年（1975) 2月，昭和63年（1988)豚産肉能力検定（直接検 定）成績のまとめ，および10年後の平成7年（1995) の数値を表1に示した。昭和60年（1985)には実施県，施設数，豚房数 とも最高を示した力、平成7年（1995)には激減 している。検定施設の多くは，各県畜産関連施設 に設置されていたが，昭和50年(1975)頃から全 国農業協同組合連合会中央種豚場（50豚房)，茨 城県広域豚人工授精所（46豚房)，千葉県養豚協 会検定所（200豚房)，静岡県経済連豚産肉能力検 定所（76豚房）など民間主導の検定施設が逐次設 置されたので多くなつた。平成3年（1991)から 現場直接検定が実施されるようになり，集合検定 施設での受検が次第に少なくなつた。