長期（約23年間）保存した豚凍結精液による受胎、分娩成績

摘要

我が国における豚凍結精液に関する研究は1970年以降，まずペレット（錠剤化）凍結精液について，次いでストロー凍結精液について行われ，徐々に実用化されるようになってきた。 ペレット凍結精液については，1971年から10カ年にわたり，岩手，大学農学部家畜人工授精研究室において精力的に研究が行われ，ほぼ技術が確立された。 この成果を基に1982年から1987年の6カ年にわたり，農林水産省主導のもとに家畜改良事業団技術研究所を中心に全国8県（山形，茨城，群馬，千葉，鹿児島，埼玉，長野，大分）参加の大規模な共同研究が行われ，技術マニュアルも発行されて実用化が進hだ。