餐液栽培においてアスビレーターの使用により排液を再利用する方法

摘要

現在普及している養液栽培方法ほ「循環式」と「掛け流し式」に分類することができる．掛け流し式の養液栽培では植物に利用されなかった余剰な培養液，すなわち排液が施設外へ排出されることから環境を汚染するとして批判を受けている．この批判に対応するた別こ，排液を削減したり，浄化する方法が検討されている．施設外への排出を削減するにほ排液を再利用する方法が考え．られる．しかし，再利用にほ通常，排液中の養分の調整が必要であり，成分の分析技術を持たない一L般農家にとって容易ではない．また循環式など，方法や装置を全く新しいものに移行させる場合には，設備投資のコストが発生するだけでなく，農家にほ新たに技術を習得する負担が生じる．このため，現在主流の掛け流し方式の養液栽培装置を大きく変更することなく，かつ，何らかの工夫により，従来と同様の管理方法で排液を再利用できれば排液の削減に有用と考えられる．