カルタヘナ議定書にある「生物の多様性の保全及び持続可能な利用への影響」 はどのように評価できるのか？：企画趣旨

摘要

遺伝子組換え技術の誕生と懸念世界で最初の遺伝子組換え操作は、1972年に米国スタ ンフォード大学にあったポール、バーグ博士の研究室に ておこなわれた。遺伝子組換えの研究はその後も画期的 な成果を重ね、2010年には世界のバイォ医薬品市場は 1442億ドルの規模に成長し(http：〃www.meti.go.jp/policy/ tech—evaluation/e00/03/h24/447.pdf;2015年12月15日確認）、 日本においても2015年7月段階で121種の遺伝子組換え 医薬品が承認されている（http ：〃 www.nihs.go.jp/dbcb/ approved_biologicaIs.html；2015年12月15日確認）。農業 分野においても、1994年に日持ち性を改良した遺伝子組 換えトマト（フレイバーセィバー）が世界で初めての遺 伝子組換え食品として米国で商品化され（Brueningand Lyons 2000)、 2013年の集計によると、世界では1億7500 万へクタール以上の遺伝子組換え作物が商業栽培されて いる（James 2013)。日本へは1年間に約1,962万トンの 穀物（大豆、トウモロコシ、なたね）が輸入される力、そのうち約1,499万トンが遺伝子組換え作物だと推定さ れてレ、る(http://www.nias.afrrc.go.jp/navi/indexj.html； 2015年12月15日確認）。