サチヤィンチオイル事前服用が暑熱曝露下持久的運動時の体温調節反応に与え る影響

摘要

熱中症で多臓器不全に至るような重篤な場合，多くの臓器でCarnitine palmitoyl transferase H (CPTn)活性が顕著に低下し，脂肪酸をエネルギー基質とする^酸化系脂質代謝が低下すると報告されている(織田ら，2011).とくに，暑熱環境下における活動時では，脱水の防止だけでなく，脂質代謝の低下を改 善することによって，重篤な熱中症の予防や持久的運動能力の低下を防ぐことが推察される.サチヤイン チオイルは，aリノレン酸を豊富に含hだ0>3系必須脂肪酸が脂質代謝を促進することは報告されており， 運動時の熱中症予防に有効であることが考えられる.