複合規格路網の配置評価とシミュレーション＿モノレール路線の便益評価と適正配置－

摘要

複合規格路綱は，林道，作業道，モルールという規格の異なる路線によって構成される格納である。 異なる規格の路線は，開設条件が異なるとともに操供するサービスが異なり，森林エリアの面積，地形条件などによって適切な路網構成や配置が異なる。 林道，作業道は，作業機械を導入して隣接林地へ直接森林作業を行うことができるが，モルールは，直接に隣接林地へ作業することができるものは限られており，路線上の地点までの運搬機能を提供する場合が多い。モルールは林道として区分され，平成12年度から整備にかかる経費が国庫補助の対象となったが，その便益を評価することは容易ではない。そこで本研究は，モルールによって提供される林地への到達性を，人の歩行移動の肉体負担および歩行時間を拇様によって評価し，その評価モデルを用いて，異なる規格の路線によって形成される複合規格路綱におけるモルールの適正配置について検討した。