不耕起乾田直播による水稲「ほしじるし」の全量基肥栽培の検討（第2報)

摘要

食料の自給力強化と低コスト生産システム確立のためには、水田作において、水稲と麦 類や大豆を組合わせた合理的輪作体系を構築し、各作物を高収量で安定的に生産することが重要である。作物研で2011年に育成された「ほしじるし」は多収性良食味品種で晚植適 性で直播適性も高いことから、麦作跡での低コスト栽培利用が期待されている。そこで、 中央農研開発のディスク駆動式汎用型不耕起播種機を利用し、被覆窒素肥料を用いた全量 基肥法を確立する。前報でLP70とLPS100を組合わせることで収量を高めることを明らかに しており、本報ではさらに最適な配合比率について検討した。