蛍光Ⅹ線分光分析法を用いた凍結過程にあるガラス粉体中のカドミウム濃度分布の観察

摘要

近年，農地や市街地の土壌汚染ヘの関心がますます高まつており，土壌浄化法や土壌汚染量，の原位置評価法の改良，開発が望まれている，そこで，カドミウムで汚染したガラス粉体の一方向凍結実驗を行い，凍結によるカドミウムの移動，再配分を蛍光X線分光分析法を用いて観察した，その結果，一方向凍結処理によってカドミウムが凍結領域に集積すること，凍結面から高温刷15mm　 程度にカドミウム濃度の低い領域が生じることが明らかになった，また，こうした低濃度領域の長をほ，汚染物質の自己拡散係数によることが示唆ごりした。 これらの結果から，一方向凍結処理を既存の土壌浄化法と組み合わせることによる浄化効率の改善，蛍光　 X線分光分析法による原位置汚染量の評価の可能性が示された。