ジャガラモガラ風穴，盆地の地形，気象および植生の特徴

摘要

風穴は洞窟（洞穴）風穴と累石風穴に分けられる。 前者は人が入れる程の連続した洞窟状の風穴であるが，後者は砕石が積み重なった累石状の風穴であり，石間に空気が通過できる細かい間隙を持つ。 前者には富士山溶岩流の抜け跡の富岳風穴，鳴沢氷穴などがあり，貯蔵庫に利用されたり，最近では観光資源となっている。 後者にはこのジャガラモガラ風穴や長走，渡瀬などの風穴があり半地下の建物に冷気を導入し，蚕，スギの種子を貯蔵した農業気象的利用例があるが，最近では冷蔵庫の普及で使われていない。しかし，化石燃料の消凱こよる炭酸ガス増加に起因した地球温暖化の問題から考えて，無公害の自然エネルギーの再利用を見直す必要がある。