直播栽培の雑草管理技術

摘要

湛水直播栽培，耕起乾田直播栽培，不耕起乾田直播栽培のそれぞれについて，除草剤を用いた除草体系がほぼ確立しているが，現状では移植栽培よりも除草剤の散布回数が1～3回多い。 雑草の発生草種と栽培環境に合わせた除草剤の適正使用により，除草剤の使用回数を最小限に抑えることが重要である。 播種後落水管理が定着している湛水直播ではノビェ，アゼガヤ，アメリカセンダングサ，スルホニルウレア抵抗性雑草など，排起乾田直播栽培ではイボクサやショクヨウガヤツリなど，不耕起乾田直播栽培ではさらに播種前に発生、生育していた雑草の防除が重要となる。 最近は，雑草イネも直播栽培で問題となっており，対策が急がれる。