食味関連理化学特性による効率的選抜技術の確立と山形県水稲主力品種「はえぬき」等の育成 －第65回農業技術功労者表彰受賞記職

摘要

精米の化学特性（租タンパク質及びアミロース含有率），アミログラム特性（熟糊化特性），テクスチェログラム特性（粘弾性）などの理化学特性が良食味品種の選抜、育成の指標として有効であることを明らかにした。また，食用米品種として「はなの舞」，「どまhなか」，「はえぬき」，「つや姫」など，酒造好適米品種の「出羽燦々」，「出羽の里」，低アミロース米品種の「里のゆき」，稀米品種の「こゆきもち」を育成した。　このたびは，伝統と権威のある農業技術功労者表彰と新並河賞を併せて受賞する栄誉に浴し，身に余る光栄と心から感謝申しあげます。ご推薦いただいた東北農業研究センター，山形県農業総合研究センター並びに関係各位に心から御礼申し上げます。受賞した業績は，山形県農業試験場庄内支場（現山形県農業総合研究センター水田農業試験場）において水稲育種事業の一環として，先輩，同僚とともに実施した共同研究の成果であります。その間，山形県，各県の育種、栽培関係者，普及関係者，山形県工業技術センターから多大なご支援をいただき，心から感謝申し上げます。