九電式養液栽培システムの開発

摘要

近年の施設園芸は，環境負荷の低減や周年安定生産技術の確立が求められている中で，農業従事者の高齢化や価格の低迷により，設置面枝の伸びは低下している。 このため，耐候性ハゥスや軽労、快適化のための装置を導入し，生産性向上が図れる技術開発へのニーズが高まっている。 また，2005年には我が国をはじめとする先進国での臭化メチル使用禁止が決定しており，従来の土耕栽培に替えて培地の消毒が比較的容易な固形培地桝の普及が予想される。 このような背景を踏まえ，当センタ一では安定生産、生産性向上、環境負荷低減を実現するための方策として毒液栽培への転換が現実的と考え，多様な高品質野菜の周年的生産が容易な装置の開発に取り組hでいる。