12年度食料自給率レポート

摘要

農林水産省は12月19日，平成12年度の「食料自給率レポ一ト」を公表した。 食料自給率の目寺割こついては,食料、農業ー農村基本計画で，今後，食料自給率の低下傾向に歯止めをかけ，平戒22年度までに供給熱量（カロリ一）べ一スで45％に向上させる目標が掲げられている。このレポ一卜は，昨年に次いで2回目となる。 （1）12年度の食料消費の動向をみると，米の消費が減少し，畜産物や油脂類の消費が増加するという従来からの傾向が継続した。 また，国内生産の動向をみると，前年度に比べ小麦，大豆の生産量が大幅に増加する一方，果実や砂糖類の生産量はかなり減少した。 （2)にれらの結果，12年度のわが国の総合食料自給率（供給熱量べ一ス）は40％となり，11年度と同じ水準となった。（3）また，穀物等の自給率は，小麦や飼料作物の国内生産の増加，家畜の飼養頭数の減少に伴う飼料需要量の減少により上昇した。 具体的には,主食用穀物自給率は，11年度の59%が60％に,飼料用を含む穀物全体の自給率は27%が28％に，飼料自給率は24％が26％に上昇した。