ヒラメの黒化に対する飼育環境の影響

摘要

当所では，電力を有効に利用して，効率よく，また，環境に負荷をかけずに魚類を養殖できるような，循環濾過養魚システムの開発をヒラメを対象として進めている。 天然のヒラメの裏側（目のない側：無眼側）は一面真っ白であるのに対して，養殖されたヒラメの無眼側には必ずといっていいはど黒っぼく着色した部分を生じる（図－1）。 この現象は黒化と呼ばれており，黒化したヒラメは見かけが悪いことから，市場価値が低くなることがある。 そこで，本システムで生産するヒラメの品質向上に役立てるために，黒化の原因にづいて検討を行った。