低温庫利用による花壇苗の生育，出荷調節技術の開発

摘要

近年，消費者のガーデニングに対する関心が飛躍的に高まり，その材料となる花壇苗の生産は順調に増加している。 花壇苗は栽培類施設の利用郊果が高く，集約的生産が可能な品目であるが，一時期に多くの労働力を必要とするため労力の分散が大きな課題となっている。 特に，鉢上げ時は労力が集中し，植え遅れによる品質低下が問題となる。 そこで，セル苗の低温保存技術を開発し，苗の品質の低下を防止するとともに労力の平準化を図ることを目的に研究を行った。また，低温庫の利用によるセル苗保存の経済性について検討した。