発電所生物廃棄物有効利用技術の開発 －ヒラメ飼料原料としてのムラサキイガイの有効性－

摘要

わが国の海面養殖で使われている生餌のはとhどはイワシ類であり，その量は年間約150万トン（1992年）に達する。 また，配合飼料中に50％以上含まれる魚粉の大部分がマイワシを原料としており，その量は養魚用飼料全体で約19万トンとなる。 しかしながら，わが国におけるマイワシ漁獲量は，1988年に450万トンのピークに達して後，年々減少傾向にあり，1993年には170万トン，また1997年では30万トン程度と推定されている。 即ち，現、時点では，生餌の使用量を賄うことも出来ない状況にある。 生餌の輸入は輸送コストなどの点から困難と考えられる。 配合飼料においては輸入ミールの使用も試みられているが，良質なものは高く安価なものは品質に問題があるとされている。