黄色蛍光灯によるセガ（夜蛾）の防除: その4勉トルコキキョウのハスモンヨトウ、シロイチモジョトウの防除

摘要

黄色蛍光灯によるヤガの防除について，1999年6月号（青ジソのハスモンヨトウ），同年7月号（カーネーション），同年10月号（バラ）で説明を行った。 今回は，トルコキキョウのハスモンヨトウ、シロイチモジョトウの防除について説明を行ウ。 ハスモンヨトウ及びシロイチモジョトウはヤガの一種で，夜間，トルコキキョウの糞に飛来し産卵する。 この卵が婿化し，幼虫が花ビラや葉を食い荒らす。 その結果，トルコキキョウの生育が悪くなると共に商品価値が低くなってしまう。 農薬散布でこの害虫を駆除しようとすれば，直接成虫に農薬を噴霧しなければならないが，労力や散布頻度を考えれば非常に負担になる。 また，幼虫は農薬に対し耐性を強めっっあり，新しい防除法が求められていた。 そのため，ナシ園やモモ園などで既に実用化されている黄色蛍光灯による「吸汁ヤガの防除」（1）（2），カーネーションの「オオタバコガの防除」（3），バラの「ハスモンヨトウの防除」（4）を参考に，農薬を使わない新しい防除法として，黄色蛍光灯をトルコキキョウのハスモンヨトウ、シロイチモジョトウの防除に応用し，効果を上げたので報告する。