施設栽培における新しい環境制御技术

摘要

花き施設生産において年間通して栽培するためにハウスが使用される。 いわゆる温室といわれており，被覆することによって，寒さから作物を保護し，ハウス内の環境調節によって生産を行っている。 ハウスは，寒さから作物を守るだけでなく，風や雨を防ぎ，病虫害，鳥害からも保護する役割を果たしている。 環境調節や制御の大きな目的は，生産性の向上と安定生産である。 施設栽培は，透明なフイルムで栽培空間を囲ってしまうために，植物の生育に関係する環境要因を調節することができる。 現在行われている環境制御の主な制御項目を表1に示す。 これらの制御を行うとき，初期投資コストや，運転に多くのエネルギーを必要とするものがあり，その効果を十分に検討して導入する必要がある。