明け方電照によるスイカの生育促進試験

摘要

土佐市農業協同組合（JAとさし）新居支所管内では，約25haでハウススイカの栽培を行っている。 同地のスイカ栽培では,冬場や梅雨時に寡日照による同化量不足が原因と考えられる果実の肥大不良が問題となっている。 これを揃う方法として，強光による捕光を検討したが,効果は期待されたものの，設備費用やランニングコストが大きく現実的とは言えなかった。 一方，四国総合研究所ではナスにおいて，日の出3時間前から日の出まで弱光（50－100lux）による明け方電照を行ったところ，収量が増加することを見出した（寓1）。 また，同様にファイトトロン内でスイカに明け方電照を行ったところ，玉太りが促進する傾向を見出した（図2）。