接ぎ木ロボッ卜と完全人工)の養生装置で高品質野菜苗を生産

摘要

昭和33 (1958)年に就農した安栗嘉雄氏は，ス ィ力生産にハウス栽培やトンネル栽培を導入する など地域を代表するスイカ専作農家だった。昭和 49年に地域のスイカ産地拡大のため野菜育苗施設 を設置し電熱育苗を導入した。61年には農事組合 法人三国バイオ農場を設立して法人化した。平成 に入って元年には，拡大する苗需要に対応して人 ェ光利用による接ぎ木苗養生装置を開発，苗の量 産化、システム化を図った。平成18年に株式会社 三国ァグリテクノを設立し，接ぎ木苗の技術開発 に着手，省力化と品質向上に取り組hできた。24 年にはナス科苗接ぎ木ロボットを完成させている。坂井市は，福井県北西部に位置する標高40-50mの加越台地に位置する。生産性が低い土地条 件だったため，昭和44 (1969)年から国営総合農 地開発事業によって開発された畑作地は，坂井北 部丘陵地域内にある。夏季は高温，冬季は日照不 足と積雪がある，北陸地方特有の気象条件下にあ る。