学会、研究会の講演、論文から

摘要

これは、各部会のワーヰンググル加プ員等が「低温」、「農業」、「食品加工」等の視点で、原著論文の一部をとりまとめ、タイトルを付したものです。 詳しくは原著論文をご覧下さい。 種々のアブラナ科野菜を用いてイソテオシアネート（ITC）の種類と量の生育期における違いを比較し、新芽期に特徴的に存在するITCの検索を行った。アブラナ科野菜の成熟体及びスプラウトから精油を抽出してGCにより分析を行ったところ、ダイコンスプラウトには成熟体の約250倍ものスルフォラフェンが含まれていた。 次に5週齢SD系雌ラットにダイコンスプラウト抽出物及び対照と卜してブロッコリースプラウト抽出物を4％含む食餌を1週間与え、生体内解毒酵素誘導を追跡した。 ダイコン群では第二相解毒酵素であるGSTの措性が上昇したが、ブロッコリー群ではGST誘導括性は認められなかった。 また、スルフォラフエン及びスルフォラフアンを連日100μmolずつ1週間経口胃内投与すると、スルフォラフェン群、スルフォラフアン群共にGSTの活性が上昇した。 これらの結果から、ダイコンスプラウト中の括性成分はスルフォラフェンであると推察された。