オーガニックフーズの基準、認証、表示制度化をめぐる諸問題

摘要

オーガニックフーズの基準、認証、表示の制度化についての社会的論議は最終局面に入った。 国際的場面ではこの5月にカナダのオタワで開催されたコーデックス委員会食品表示部会で、畜産分野は当面ペンディングとするという条件付きながら、オーガニックフーズの基準、認証、表示のガイドラインが合意され、来年6月か7月に予定される委員会総会においてコーデックス規格として採択される見通しとなった。 国内的動向としては、来年1月の通常国会にオーガニックフーズの基準、認証、表示に関する法案が提出される流れとなっている。 これによって1992年に制定され、その後若干の手直しがされた「有機農産物及び特別栽培農産物に係わる表示ガイドライン」のうち、有機農産物（転換期間中を含む）については基準、認証、表示の制度が法制化されることになる。 強制法か、任意法か、JAS法等の改正の形をとるのか、独立法とするのか、基準内容の確定、認証システムの確定、具体的表示方法など、細部の詰めはこれからのようではあるが、ほぼ流れは決まったと判断できるようである。