国際学術振興を目指す学会のパラダイム[IX]日本学術会議第二部農学関係委員会及び日本農業工学会におけるパラダイムシフト

摘要

日本生物環境工学会名誉会長橋本康氏より，パ ラダィムシフトについて執筆の依頼を受けた'た名 誉なこととして記述したいと思う力、現在の状況で 最新のパラダイムシフトの課題は思い付かない.し たがって，以前の日本学術会議と日本農業工学会の パラダイムシフトについて記述する.さて，パラダ ィムシフトとは，ある時代、集団を支配する考え方 が，非連続的、劇的に変化すること，すなわち，社 会の規範や価値観が変わることで，パラダイムチェ ンジ、変換、転換であるとされる.日本学術会議は2017年10月より第24期が発足， され，2018年3月現在，各委員会や分科会が軌道に 乗ったところである.現在，農学関係は農学委員会 と食料科学委員会があり，幾つかの分科会が活動し ている.著者が関与する分科会は，農業生産環境ェ 学分会，農業情報システム学分科会，地域総合農学 分科会，CIGR分会，環境科学分科会であり，今期 から一つ増やしている.今後これらにパラダイムシ フ卜が起こるかどうかは不明であるが，起こる必要 もなければ，それはそれで結構なことである.著者 は2005年の前後の激動期に若干の関与があつたの で，ここに記述したいと思う.なお，日本学術会議 は2005年の大改革以降は大きくは変わっていない ので，現在も理解可能である.