わが国におけ、るパプリカ研究の成果と問題点〔10〕－天敵類を用いた主要書虫の総合防除－

摘要

パプリカなどかラーピーマンの需要はここ10年増加傾向にある．しかし，消費量の9割程度はヨーロッパや韓国からの輸入に頼っており，わが国における生産は伸び悩hでいるのが現状である．この背景として，パプリカは主にヨーロツバで育成された品種特性からわが国の気象条件に適した品種が少ないことやわが国ではピーマンの栽培技術を応用した栽培が行われており，パプリカの特性を活かす栽培技術が確立されていないことなどによるものと考えられている．そのため，わが国におけるパプリカの安定生産技術の開発を目的として，品種選定，作型選定，溶液栽培，土壌病害抵抗性台木の選定などの研究が平成10年以降行われ，当面の目標であった反収15t程度の生産が可能な技術が確立されている．