マンガンの動態と非生物的土壌酸化能

摘要

マンガンは土壌中では酸化と還元により存在形態が変化する。作物に吸収されるのは還元形態の二価マンガン（水溶性）で　酸化形態の三価及び四価マンガン（マンガン酸化物）は不溶性である。必須元素なので欠乏症もあるが，転換畑ではしばしば過剰障害も発生している。 通常この過剰障害はpHの低下または排水不良による還元化のためとされるが，これらの要因では説明できない報告例もある。