競走中事故と調教履歴との関連性調査

摘要

競走中に起こる事故には、馬場、馬場状態、 距離、競走条件、年齢および性別などの様々 な要因が関与している力そのほとhどが、 競馬や競走馬自体のもつ特性であり、変更で きるものは少ない。一方、日々行われる調教 に関連する要因は、事故を予防するために変 更ゃ調整が可能なものも多い。そこで、本研 究では調教馬場および調教頻度と競走中の事 故との関係について解析し、出走前の調教パ タ一ンカ競走中事故の発生に及ぼす影響につ いて検討した。解析対象は、2009年の競走中に見舞金対象 となる運動器疾患を発症した馬（発症馬759 頭）、および同一競走の出走馬から、発症馬1 頭につき無作為に抽出した2頭（対照馬）と した。解析項目は、1)最後の1ハロンタイ ムが15秒以下の強め調教に主として用いた馬 場（実施回数の50%以上を占めた馬場）（〇 〇馬場群）、2)出走前365日間の強め調教実 施回数、3)出走前30日間のプール調教の有 無、4)出走時馬体重5)所属トレーニン グ.センター（トレセン）、6)性別および7) 年齢とした。