馬の急性蹄葉炎におけるThe Horse Grimace Scale (HGS)を用いた疼痛評価

摘要

急性蹄葉炎は世界中で見られる一般的なゥマの疾患であり（有病率7-1496)、激しい疼痛をも たらすため馬の福祉に関わる問題と捉えられてい る。しかし、蹄葉炎による疼痛および治療効果に ついて評価するためのゴールドスタンダードは存 在しない。ゥマの跛行を評価するため開発された 単純な評価法であるobel grading system (OGS) は、蹄葉炎の重症度を評価する手法として最も普 及している。この手法では、ゥマの常歩および速 歩を観察し、5段階（0-4)で疼痛評価を行う が、これには痛みを有するゥマにさらなる疼痛を もたらす可能性があるほか、診断結果が観察者の 経験に左右されるため信頼性が高くないという問 題点がある。