新品あるいは再利用のCIDR処置とエストラジオールおよびプロジエステロン投与を併用した場合の肉用牛の妊娠率

摘要

プロジュステロン（P_4）処置牛へエストラジオール（E_2）を投与すると，3～5日後に新しい卵胞波が発現するが，E_2の単独投与では卵胞発育プロファイルは多様であり，卵胞液の発現も遅れる。 定時人工授精（AI）のための発情同期化プロトコールでは，CIDR挿入時にE_2やP_4を投与し，CIDRを7，8日後に除去する。 通常，CIDRはP_4を15日間分泌するため，7日間の挿入では少なくとも2回使用できる可能性がある。 今回，肉用牛の春季繁殖期に，新品あるいは1回使用済み（再利用）のCIDR処置とE2およびP_4投与の併用が，定時AI後の妊娠率に及ぼす影響を3つの試験で検討した。