鶏白血病と胆管細胞癌の類症鑑別

摘要

家畜伝染病予防法の改正に伴い，鶏白血病など69疾病が届出伝染病に指定された。鶏白血病は，成鶏の食鳥処理場において認められる疾病である。 鶏白血病には，び漫性と結節形成性のものがあり，結節形成性鶏白血病と最も類似するのは，胆管細胞癌であり，類症鑑別が必要である。 出現する細胞は，鶏白血病では白血球特にリンパ球が多く，胆管細胞癌では肝内胆管由来の上皮細胞である。 鶏白血病と胆管細胞癌の類症鑑別には，スタンプ標本においてそれらの細胞を確認するのもひとっの方法と考える。 そこで今軋　 スタンプ標本と組織標本で，胆管細胞癌と鶏白血病を比較検討したのでその概要について幸臆する。