泌乳牛において飼料の租濃比とアマ二油添加がトランス脂肪酸と共役リノール酸lこおける水素添加および十二指腸への移行，吸収性に及ぼす影響

摘要

食品や飼料に含まれる不飽和脂肪酸の二重結合は通常シス型（c）であるが，反袈胃内の微生物により不飽和脂肪酸の部分的な水素添加や異性化が生じ，様々なトランス型（t）脂肪酸が産生される。 リノール酸（9c，12c 18：2；炭素数18で二重結合数2，9位と12位の二重結合がシス型）は異性化され，9c，11t共役リノール酸（9c，11t18：2）や10t，12c共役リノール酸（10t，12c18：2）などに変化することが推察されている。これらは水素添加されトランスバクセン酸（11t18：1）または10t18：1となり，次いでステアリン酸（18：0）となる。