生産地の馬の診療: 現状および課題

摘要

14年前に本誌に「競走馬生産地から一競走馬の生産地 ではどのような診療が行われているか一」と題した文章を 書かせていただいた。その当時の競走馬生産地の獣医師の 日常と獣医技術を紹介し，その後を展望した。今回，14年 経って何が変わらなくて何が変わったのか考えてみたい。14年前，2000年（平成12年）の日高地方でのサラブレツ ド生産頭数は6,916頭，まだアングロァラブが612頭生産 されていた。昨年（2013年）は日高地方のサラブレツド生産 頭数は4,960頭であつた。胆振地方で約1,200頭，北海道外 でも158頭のサラブレツドが生産されたが，全国でも 6,410頭であり，20年前と比べると半減した。