可溶性3量体へマグルチニンを発現するニュー カツスル病ウィルスの鶏およびマウスにおける 高病原性H5N1インフルエンザに対する防御効果

摘要

近年，世界各国で鶏用べクタ一ワク チンの開発が盛hに行われている。例 えば，メキシコでは既に鳥インフルェンザ(AI)ウィルス抗原を発現するべ クタ一ワクチンが3種類承認されてい る。今回はAIウィルス抗原を発現す るニューカッスル病（ND)ウィルスヮ クチンを取り上げる。なお，我が国で は現在，マレック病ウィルス弱毒株を ベクタ一としてNDウィルスのFタ ンパク質遺伝子を挿入した遺伝子組換 え生ワクチンが製造販売されている。 このようなベクターワクチンの製造販 売の承認の際に，通常の薬事法などで 求められる基準に加え，カルタヘナ法 に基づいた一般環境への拡散による生 物多様性への影響の配慮(特に第一種 使用の承認)や.接種後の食鳥を介した ヒ卜への安全性についての食品安全委 員会によるリスク評価が必要である。