島根県で発生したアカバネウィルスの生後感染事例：2011年

摘要

アカバネ病がゥシヌ力力などの吸血昆虫の媒介により妊 娠牛に感染し，流産や死産，早産，先天異常子牛の出生な どの異常産を引き起こすことは広く知られている。最初に本病が国内で認識されたのは，1972-1973年の妊娠牛に おける大流行である。ワクチン接種の普及とともに発生件 数は減少したが，1998-1999年には，それまで発生報告 の無かつた北海道で初めて本病が発生し，2008-2009年 には九州北部から北陸地方を中心に本病による異常産が発 生した。